2017年9月24日 堺市長選投開票。現職の竹山修身候補が維新の永藤英機候補を破って3選を果たす。堺市民は大阪都構想に2度目の「NО」!

 9月24日に投開票が行われた大阪府堺市長選挙は、現職の竹山修身候補=自民、民進など推薦、共産自主支援=が「大阪維新の会」公認の永藤英機候補に勝利し、3選を果たしました。4年前の堺市長選は堺市が大阪都構想に参加するかどうかを最大の争点に竹山市長と維新候補が激突し、大阪都構想反対の竹山市長が勝ったことから、今回、維新の永藤候補は敢えて都構想を封印しました。姑息な選挙戦術と言わざるを得ませんが、都構想隠しだけでなく、永藤陣営のビラや街頭演説は虚実を織り交ぜて「今の堺市は停滞している」との印象操作を狙うひどい内容でした。永藤候補を応援する松井一郎知事と吉村洋文・大阪市長も一緒になって「隣の大阪市は成長しているのに、堺市は取り残されている」とフェイクキャンペーンを張りました。竹山陣営は今後の4年間を訴えるより、こうした維新側の現市政批判を一つひとつ否定するのにエネルギーを割く選挙戦になりました。
 結果、投票率は前回より6・38ポイント低い44・31%に止まり、両候補とも前回より票を減らしました。堺市民は白けていたのか、冷静だったのか。今後、様々な分析がなされると思いますが、ともかく堺市民は再度、「大阪都構想NO」を選択しました。大阪市では吉村市長が来年秋に2度目の大阪都構想住民投票を実施すべく手続きを進めています。どうすれは大阪市民もあきらめずに2度目のNOを突き付けることができるのか、とても考えさせられた選挙戦でした。
 午後8時に投票が終了した後、午後9時半ごろ竹山候補の当選確実がテレビのテロップで流れました。堺市堺区の選挙事務所に集まった支援者を前に、竹山市長が述べた言葉を掲載します。開票結果は、竹山修身候補16万2318票、永藤英機候補13万9301票でした。

■堺市長選に3度目の勝利をした竹山修身市長

 みなさんありがとうございました! まず最初に、市民のみなさんに、2週間本当にやかましくて、いろいろとご迷惑をかけました。まず市民のみなさんに御礼申し上げます。そして、私に清き一票をいただきました有権者のみなさん、この度の戦いは大変苦しかったです。ご信託を真摯に受け止め、頑張りたいと思います。よろしくお願いします。そして、お支えいただきました政党をはじめ各種団体のみなさん、さらには広範な事務局、NPOのみなさん方、私は誠心誠意これから4年間しっかり頑張ることを誓わさせていただきます。ありがとうございました。
 この戦いは、堺の自由と自治を守る、そして堺は大阪都構想に入らない! みなさん方とともに再度確認した、2度目の確認をした戦いでございました。いろいろなデマ、中傷、印象操作がございました。それらに打ち勝った戦いでもあったと思います。しかし、私たちは今回の投票率を見ても、もっともっと真摯に市民のみなさんに働きかけて説明しなければならなかった、そのような反省もしております。今回の都構想の議論を契機に、もっともっと堺が政令指定都市としてどのように発展していくのかということを、堺市民全体に私たちはしっかりとお知らせする。そして大阪府や大阪市さんともしっかりと連携していく、連携するところは連携していく。そして府民、大阪市民、堺市民、みんな一緒になって元気な大阪を作っていく。都構想は止めて、大阪を元気にする。知事さんも大阪市長さんもこの堺市長選挙を契機に、府民、市民、関西がどうあるべきかということを一緒に議論したいと思います。
 私は3月7日の出馬表明以来、昼は公務に邁進して、夜は地域に出掛けてタウンミーティングをしました。市民のみなさんに、竹山はこういう街を8年間目指してやってきて、次の4年はこういうことをやりたいんだとお示ししたんです。その結果が今日の勝利に結びついたと思います。私は今回の結果を真摯に受け止め、この4年、誠心誠意、堺市政の発展、政令指定都市堺をさらに伸ばしていく、これをみなさん方と一緒にやっていきたい、そのように思います。

■報道機関共同インタビュー

NHK 3選目を確実にした竹山修身さんです。改めまして、竹山さんの訴えのどんなところが有権者に支持されたととらえていますか?
竹山 私は「堺市に都構想はいらない」。それをしっかりと市民に言ったつもりです。もう一つ、「停滞か成長か」、これも大きなテーマでした。相手方の掲げたテーマ、これをしっかりと堺市は成長していると言うことをお示しできたと思います。
NHK 選挙戦では2期8年の実績を強調してきました。3期目はどんなところに重点を置いて取り組んでいきますか?
竹山 やはり、私たちの持っている堺の歴史や伝統、さらには子育て、物作り、安心安全な街づくり、この四つにしっかり傾注したいと思います。
NHK 大阪都構想について聞いてまいります。大阪都構想についてはどんな声が有権者から寄せられて来ましたか?
竹山 私は今まで大阪都構想についてもっともっと市民に浸透させなければならない、市民にとって百害あって一利のない構想であるということを。私が大阪府の行革室長をやった時代からあの構想を作ってたんです。それがまさに、基礎自治体中心主義でないということがはっきりと自治研究会でも分かって、(大阪都構想は)否定されたのに、(維新は)持ち出して来ている。これをしっかりと市民のみなさんにお知らせしたいなと思います。
NHK 選挙では市民からどういった声が聞こえてきましたか?
竹山 都構想の関心については、向こう(維新候補)が都構想隠しをしました。極めて当初は低調でありましたけれども、私どもは「この選挙の論点は都構想だ」ということをお示ししてNOを掲げました。それで、この輪が大いに広がっていったというふうに思います。私は「都構想NO」で勝たせていただいた、そのように思っております。
NHK 都構想を主張している松井・大阪府知事、そして吉村・大阪市長との連携、今後どうふうにしていかれますか?
竹山 都構想の問題とは別に、府と堺市、大阪市は連携が必要です。広域と基礎の連携、さらには近隣の都市間の連携、これらをしっかりとやっていきたい。今まで提案されている泉北ニュータウンの問題、なかもず駅の乗り継ぎの問題も、大阪市交通局や南海電鉄とともに堺市も汗をかいていきたい、そのように思っております。
NHK 堺市が政令市として今後も成長していくためには、具体的にはどう進めていきますか?
竹山 やはり基礎自治体としての権限は府県からもっとほしい。例えば、私学の経営の許可の権限、さらには大きな都市計画マスタープランの権限、等々、街づくり、そして団体管理等、地域に密着するものについては(権限を)すべてほしい、そのように思っております。

                                    以上